プリンタについてのFAQ

Q キヤノンBJF9000の電源スイッチを切ったあと、ふたたびスイッチを入れても、パソコンから印刷ができません。
A これはUSBでつながっている装置に起きる特有の問題です。次のようにすると、印刷できるようになります。
  1. キヤノンBJF9000の電源スイッチを切る。
  2. キヤノンBJF9000とUSBケーブルでつながっているプリンタサーバから、電源ケーブルとUSBケーブルを抜く。
  3. プリンタサーバに電源ケーブルを挿す。
  4. キヤノンBJF9000の電源スイッチを入れる。
  5. キヤノンBFJ9000とプリンタサーバをUSBケーブルで接続する。
Q プリンタジョブというのは何ですか?
A 学校のプリンタは2つの方法で共有されています。1つは「ジェットダイレクト」というプリントサーバにプリンタをつないで他のパソコンから利用できるようにする方法、もう1つはどれか1台のパソコンにプリンタをつなぎ、それを他のパソコンから利用できるようにする方法の2種類です。
 印刷の仕組みをかんたんに説明します。
 ワードやエクセルなどのアプリケーションソフトで作成した作品を印刷するとき、「ファイル」メニューの中の「印刷」を選びますね。アプリケーションソフトで作成した作品はそのままの形式では印刷できないため、その指示があると、パソコンに入っているプリンタドライバというソフトが、作品を自分のプリンタが理解できる形式に変換します。プリンタが理解できる形式、つまり印刷できる形式に変換されたデータのことを「プリンタジョブ」といいます。
 プリンタジョブは次にネットワークを通してプリントサーバが用意している「キュー」という準備室に送られ、そこで印刷の順番を待ちます。そして、自分の番になるとプリンタに送られ、印刷されます。
 こういう印刷の仕組みはなかなかイメージしにくいと思います。しかし、ワードやエクセルの印刷から画面を実行しすると、しばらくして印刷の画面が消え、ソフトを終了してもかまわない状態になりますが、それで印刷が終わったわけではありません。そのあとも、プリンタで印刷されて出てくるまで、複雑なプロセスが進行しているのです。
Q インクジェットプリンタとレーザープリンタはどう違うのですか?
A インクジェットプリンタとレーザープリンタは印刷の方式がまったく違います。
 インクジェットプリンタは3原色を元にしたカラーインクを、左右に動くプリントヘッド上のノズルから吹き付けて印刷します。一般にインクジェットプリンタは安価で、画質が美しいという特徴があります。
 それに対しレーザープリンタはコピー機と同じ原理で印刷します。印刷速度が速く、画像も美しいのですが、高価です。
Q プリンタの電源をつけっぱなしにしておいても大丈夫ですか?
A プリンタをネットワーク経由で利用していると、いつ、だれが、印刷するかわかりませんので、プリンタの電源はつけっぱなしにしておくほうがよいでしょう。
Q 印刷用紙の表裏はどうやって見分けるのですか?
A 印刷用紙にも表裏があり、表に印刷したほうがきれいに印刷できます。
 紙の表裏の見分け方はむずかしいのですが、紙箱関係のメーカーが公開している「紙と箱の博物館&工作室」のページ(http://www.mediapark.ne.jp/boxtown/)では、次のように、紙の表と裏を1円硬貨を使って調べる方法が紹介されています。
「紙を3分の1位の所を折って二つ折りを作り、表と裏を出して並べ、アルミの1円硬貨でこすり、こすった跡のつき具合を比べて見ます。濃く見える方が表、薄く見える方が裏です」
 買ってきたばかりの紙の表裏は紙を調べなくても、インクジェット用や写真印刷用の場合、袋に明記されているので、すぐにわかります。
 400枚や500枚の包みで買ってきたコピー紙の場合は、側面に貼られたラベルの向きでわかりますが、ラベルがない場合、紙の包みを解いた側が表になっています。
Q 前の授業時間の印刷がたまっていて、まだ続いていることがあります。どうすれば止められるのですか?
A パソコン教室を利用するとき、このようなケースがよくあります。児童・生徒が印刷する量が多く、時間内に終わらなかった状態です。
 プリンタジョブについての説明でも書きましたが、アプリケーションソフトから印刷した場合、アプリケーションソフトを終了したあとも、プリンタで印刷されて出てくるまで印刷のプロセスは進行しています。プリンタジョブの形で送られたデータが自分の印刷の順番が来るのを待ち続けているわけです。
 印刷の順番を待っているジョブを中止する方法は、現在のシステムでは、残念ながらありません。仕方がありません。印刷が終わるまで、待ってください。印刷が続いているプリンタで印刷しようとしても、順番がありますから、たまっているプリンタジョブがなくならないうちは、新しく印刷することはできません。
 むしろ、これからの情報機器の活用を考えると、不要なページを印刷しないようにしたり、授業時間に印刷する紙の枚数をあらかじめ決めておく、などの方法があります。
 調べ学習で見つけたホームページを印刷する場合など、必要な情報は画面に表示されている部分だけなのに、ただ「印刷」のボタンを押すだけでは、ページ全体が印刷されます。大きなページだと、印刷枚数も相当な量になり、結局、無駄になってしまいます。
(参考)ホームページの必要なところだけを印刷するにはどうすればよいですか?
Q ホームページの必要なところだけを印刷するにはどうすればよいですか?
A インターネットを使った調べ学習で、見つけたページを印刷するとき、本当は必要な部分だけでよいのに、ページ全体が印刷されることがよくあります。ネットスケープの「ファイル」メニューにある「印刷」を選ぶと、そのままでは印刷範囲は「すべて」が選択されているからです。
 必要な範囲だけを印刷するには、まず「ファイル」メニューの「印刷プレビュー」を選びます。するとホームページ全体を印刷するページに分けて表示されるので、必要とするページ番号をチェックしておきます。
 次に、印刷プレビュー画面を閉じ、「ファイル」メニューの「印刷」を選びます。印刷する範囲で「ページ指定」を選択し、必要なページの範囲を数字で記入し、OKを押して印刷します。
 また、必要な範囲が1ページにも満たなければ、印刷する範囲を指定して印刷することもできます。始まりの位置でマウスの左ボタンをクリックし、左ボタンをクリックしたまま終わりの位置までマウスを動かして左ボタンを離すと、選択された文字の部分は青く反転します。
 次に「ファイル」メニューの「印刷」を選び、印刷範囲の「選択した部分」にチェックを入れます。こうやって、OKを押して印刷すると、さきほどホームページの画面で選んだ部分だけが印刷されます。
Q 印刷を途中で中止したいときは、どうすればよいのですか?
A 印刷の進行などを表示する画面にキャンセルボタンがあれば、その段階で中止することができます。キャンセルボタンがなければ、中止することはできません。
 ワードやエクセル、ネットスケープなどのアプリケーションソフトから印刷するとき、まず最初にそのソフトがプリンタに対して印刷を命じるための印刷画面が表示されます。プリンタの名前、印刷範囲、印刷対象、印刷部数など、いろいろな印刷条件を設定する「印刷」画面です。画面の下にはOKとキャンセルの2つのボタンがあるように、この段階では印刷をキャンセルできます。
 次に、この画面でOKボタンを押すと印刷が始まり、今度はプリンタウィンドウが現れます。インジケーターが少しずつ100%に近づき、印刷の進行を表示する画面です。プリンタによって違いますが、この画面にキャンセルボタンがあれば、キャンセルボタンを押すことで印刷を中止できます。
 しかし、キャンセルボタンがなかったり、印刷が進んでプリンタウィンドウが消えたあとは、印刷を中止することはできません。
 むりやり印刷を中止しようと、パソコンやプリンタの電源を切ったりするとトラブルの原因になります。絶対にしないでください。
(参考)
・前の授業時間の印刷がたまっていて、まだ続いていることがあります。どうすれば止められるのですか?
・ホームページの必要なところだけを印刷するにはどうすればよいですか?
Q 普通教室から職員室のプリンタに印刷することはできますか?
A 生徒用ネットワークにある普通教室のパソコンから、先生用ネットワークにある職員室のプリンタを利用することは、そのための設定が必要ですが、可能です。児童・生徒用のプリンタの増設を考えるときは選択肢のひとつになります。情報教育推進室に相談してください。
Q 記号のような文字が次つぎ印刷され、止まらなくなりました。どうしたらよいのでしょう?
A ひょっとして、印刷を途中でキャンセルしようとして、むりやりパソコンを終了させたのではありませんか?
 記号のような文字が次つぎ印刷されるのは、プリンタに理解できる形式に変更された印刷データ(プリンタジョブ)に何らかのトラブルが生じ、その結果、プリンタが印刷データの意味を理解できなくなって、そのまま垂れ流している状態です。
 残念ですが、有効な手立てはありません。印刷用紙を裏白に差し替えるなどして、ともかく記号文字の印刷が終わるまで待ってください。多くの場合、それで直るはずです。
Q 印刷文字を手書き風にできませんか?
A 印刷文字が活字のような文字なのは、文章などを作成したとき、そういうフォントを選んでいるからです。標準では、MS明朝、MSゴシック、MSP明朝、MSPゴシックなどマイクロソフトが用意したフォントが使われます。
 ですから、フォントを変えると、印刷の雰囲気もガラリと変わります。
 たとえば、フリーで利用できるフォントに、「みかちゃん」という手書き文字のフォントがあります(http://mikachan-font.com/)。
 また、自分の手書き文字をフォントに加工してくれる(有料)フォントメーカーもありますので、調べてみてください。
Q もったいないので裏紙に印刷したいのですが
A 学校に配置したプリンタのうち、XL-5000(ゼロックス)、DocuPrint 210(富士通)は両面印刷に対応しているので、裏紙を使用できます。また、インクジェットプリンタも裏紙に印刷できます。
 両面印刷に対応していないレーザプリンタで裏紙を使用することはできません。プリンタが故障する場合があります。
Q 印刷で用紙設定をするさいに気をつけなければならないことは何ですか?
A いちばん大事なのは用紙サイズです。もしワードやエクセルなどのアプリケーションソフトでB5で作成したときは、印刷の用紙設定でB5に指定しなければなりません。そして、プリンタにB5の用紙をセットすることも忘れないでください。用紙を手差しする機種もあります。
 また、写真専用の上質な用紙に印刷するときも、印刷の用紙設定でその用紙を指定しないと、期待した品質に印刷されません。
Q A4で作った文書をB5で印刷することはできますか?
A ワードで作った文書なら、拡大印刷・縮小印刷ができます。
 印刷画面の右下にある「拡大/縮小」の「用紙サイズを指定」で指定します。標準では「倍率指定なし」になっていますが、B5に印刷したいときは「B5(182×257mm)」を選ぶと、B5サイズに縮小印刷されます。
 拡大も縮小もせずにB5に印刷したいときは、少し手間がかかります。ワード画面の「ページ設定」を選んで「用紙」を変更します。その結果、レイアウトが崩れることがありますので、もう一度レイアウトしなおした上で、B5用紙に印刷します。
Q 写真を印刷するとき、注意することは何ですか?
A 写真を印刷するときは、ただ印刷できればよいのではなく、きれいに印刷したいと考えるでしょう。きれいに印刷するためには、プリンタの設定が必要です。
 エプソンのPM-2000CやPM-2200Cの場合、それぞれのプリンタのプロパティの中に「印刷設定」があります。印刷設定の「基本設定」にある「設定変更」を選んで、設定をおこないます。
 ポイントになるのは「用紙種類」と「印刷品質」です。写真印刷用の用紙を用意して、「用紙種類」を変更します。次に「印刷品質」を指定して(印刷品質は用紙種類によって選択肢が変わります)、OKボタンを押します。
 それでも印刷出力の印象はパソコンの画面で見た印象とかなり違います。仕上がりが気になる場合には、必要に応じて「ハーフトーン」「色補正」など他の設定項目を調整してください。
 なお、高画質の印刷は時間がかかり、インクをたくさん消費します。